タイピング練習のコツ

「これまでいろいろ練習してみたけどダメだった。」という方への練習法です。
「練習期間が長くてもいいから確実に身につけたい」という方に向いています。
とても地味な練習を3ヶ月くらい続けることになりますが、3ヶ月こっそり練習するだけで、かっこよくパチパチ打てるようになります。
しかも、メールを送るストレスも激減、資料を作るのもラクラクです。
一生分のパソコンストレスを、今のうちに軽くしてしまいましょう。

タイピングを確実に習得するために

タイピングの練習が続かないワケ

タイピングの練習を実際にやってみたことはありますか?
最近では無料のソフトも含め、いろいろなタイピングゲームがありますね。
それを使って練習される方も多いようです。

ただ、それでは習得できなかった、という声も...。
なぜ習得できなかったのか?

理由はかんたん。
タイピングゲームとタイピング訓練とは違うからです。
タイピングゲームの必要性は否定しません。
むしろ、良いタイミングで使えば、タイピングの上達に大変役立ちます。

タイピングゲームは基礎の訓練を行ってから

タイピングゲームをする前に、まずは最低限の基礎固めが必要です。
ここでの基礎固めとは、以下の2点ができることを指します。

 1)キーを見ないで打てる
 2)考えずにキーを押せる
 
ゲーム性が優先されるタイピングゲームを利用するのはこの基礎固めが終わった後です。

それまでは、速度重視のソフトは避けたほうが良いでしょう。

もちろん、基礎固めができたならば、より速く打てるようにする訓練のために
タイピングゲームはとても役に立ちます。
本当に楽しみながらスキルアップできる、という段階になるわけです。
なお、基礎の訓練メニューがあるタイピングゲームであれば
その訓練メニューを利用して基礎固めができるので、大いに活用できます。

タイピングを習得するための5つのポイント

こちらでは、タイピング練習の仕方、つまり基礎固めの方法を、5つのポイントを挙げてご紹介していきます。

  1. リズムよく打つ
  2. 少しずつ増やしていく
  3. いちいちホームに戻る
  4. 前を向く
  5. 1日の練習は30分~45分くらいまで

たったこの5つを意識するだけで、タイピングがみるみる・・・
と言いたいところですが、実際はじわりじわりと効いてきます。
地道な訓練ですが、確実にタイピングを身につけるための方法ですので、どうぞご参考になさってみてください。

第1回:リズムよく打つ

「練習」に「速さ」は要らない。

 タイピングゲームでタイピングの練習をやると、どうしても速さが求められます。
 ですが、練習の初めの段階でこれをやってしまうのはNG。
 絶対に習得できない・・・とは言いませんが、できる人は少ないでしょう。

大切なのは「速さ」ではなく「リズム」

 これは、タイピングゲームではなく練習用のソフトを使っても同じことです。
 練習用のソフトを使っても、打つペースをむやみに速くするのは得策とは言えません。
 ゆっくりでもいいから、一定の速さでキーを打つ。これが大切です。

一定のリズムで、少しずつ体に刻み込む。

 リズムとセットにすると、体で覚えやすくなります。
 無意識に入りやすい、という表現でも良いかもしれませんね。
 速くやると、どうしても無意識に入りにくいのです。
 ゆっくりでもいいから一定のリズムで打ったほうが無意識に刻まれやすい
 というのがポイントです。

効果的な速度の目安

 練習をはじめるときの速度は、 ギリギリ、間違えずに打てる速度が適切な速さです。
 慣れてきても、10分くらいはその速さで続けます。
 あまりにもばかばかしくなってきたら、少しだけ速度を上げます。
 速度を上げたら...

  • ミスが無い場合:そのまま10分継続
  • ミスが少い場合:間違えなくなるまで継続
  • ミスが多い場合:速度を戻して10分継続

 ということを繰り返します。
 

 くれぐれも、いきなり速度を速めてムキになってクリアしないこと。
 少しずつ速度を上げ、リラックスして一定のリズムで打っているほうが、早く
 身に付きます。

タイピング練習は、急がばまわれ。

 タイピングの練習は、すごく地道な練習です。
 30個くらいのキーを、少しずつ、少しずつ覚えていきます。
 あまりの単純な練習に、つい覚えた気になって速度を一気に上げたくなります。
 でもそこは。我慢です。

 無理な練習をしてしまうと、続けるのがさらに困難になります。
 「リズムを合わせて打った分だけ無意識に刻まれる」
 ということを忘れずに、ほんの3ヶ月だけ、練習してみてください。

第2回:少しずつ増やしていく

「短期間で覚えるぞ」の意気込みはNG!

 タイピングの練習をはじめると、はやく課題を進めたくなってきます。
 でも、そこが落とし穴です。
 「リズムよく打つ」では、打つペースを速めるのはNG というお話をしました。
 同じ理由で、1日のノルマを増やすのもNGです。

体に覚えさせるためには、あせらないこと

 練習をはじめると、ある錯覚がおきます。
 まぁまぁ、覚えた気になってしまうのです。

 たしかに、頭では覚えています
 そして、どんどん、出題されたキーを当てようとしはじめます。
 トランプの神経衰弱のようなゲーム感覚で...。
 これが典型的な挫折パターンです。

 ゲーム感覚でやっている時の記憶は、あくまでも一時的な記憶です。
 すぐに忘れるタイプの記憶なのです。
 これをやってしまうと・・・まず、翌日には忘れています。

 そして翌日。
 昨日練習した、3つのキーを全く覚えていない。
 これでは、すっかりやる気がなくなってしまいますね。

1日、3~4個のキーを目安に

 たとえば下図のキー配列を見てください。
 これだけ覚えればOKというキーは、だいたい30個です。

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 3個ずつやっても、30個 ÷ 3個 =10日
 
 翌日、記憶がリセットされて
 0個になるくらいなら、3個ずつ確実に覚えたほうが早いのです。
 やってみるとわかりますが、実際は3個でも、毎日、完璧に覚えられるわけではありません。

 だからこそ、毎日の3個の記憶が大切なのです。
 翌日、「昨日の3個のキーを覚えてるかな」と、チェックしながら進めるのがちょうどいいのです。

第3回:いちいちホームに戻る

ホームのポジションとは?

 まず、キーボードの「ホームポジション」というものについてご説明します。

 下のキーボード配列をご覧ください。

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 上図の濃い青のキー、これらがホームポジションのキーです。

  「A」 「S」 「D」 「F」   「 J」 「K」「 L」 「; 」   
  A~Fの4つは左手の担当。  J~;の4つは右手の担当。
 
  「Space
  Spaceは、両手の親指で担当します。

指を乗せておく場所

 簡単に説明すると、上図の濃い青のキーに、そのまま両手の指を乗せた形です。

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 具体的には...
 左手の小指を「A」に乗せて、人差し指を「F」に乗せます。
 右手の小指を「;」に乗せて、人差し指を「J」に乗せます。 
 Spaceには、両手の親指を乗せておきます。

 この状態がホームポジションと言って、どのキーを打っても、必ず直後に指を乗せておく場所となります。


人差し指(左手)の担当範囲

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 上図の濃い青のキーは、左手人差し指が担当します。
 

 左手の人差し指は「F」に乗せておきますが
 「R」を押す必要があるときは、指をニョキっと左向こうに伸ばし、「R」を打ちます。

 そして、速やかにホームポジションである「F」に戻し、そっと指を乗せておきます。

ニョキっという動作も、覚える要素

 一見、このニョキっと指を伸ばすことに意味はなさそうですが
 これも体で覚えるための要素のひとつです。
 
 例えば、Rでいえば、人差し指をちょっと中指に近づけて、向こうに動かす、
 という動作を含めて『「R」はここだ!』と覚えます。

 覚えはじめの時期は特に、この「打って」「戻って」の繰り返しが重要です。
 実際にリズムに合わせて練習してみると、この意味がなんとなくおわかりいただけるかと思います。

無理のないタイピングを続けるためにも

 タイピングを覚えた指は、短時間で沢山のキーを打ちます。
 その際、指の移動でムダが多いと、肩こりなどを招くおそれがあります。
 それを防ぐためにも、その都度、ホームポジションに戻り、無理のないタイピングをすることが大切です。

第4回:前を向く

下を向いてはいけないワケ

 「下を向く」動作が、時間的ロスになるからです。
 入力した文字を、画面で確認するのは必須です。削るわけにはいきません。
 ですが、キーボードを見る動作は、削ることができます。

 キーを1つ押すたびに、画面←→キーボード、の往復があると、かなりの時間をロスしてしまいます。このロスをなくすために、下を向かない訓練が必要なのです。

下を向くクセをつけないために

 下を向いてキーを確認してると、無意識に「 キーボードを見れば良いや」と
 判断してしまってなかなか習得できません。

 ですので、手元を段ボールなどで隠す、というのも方法のひとつです。
 実際に特訓の方法として採用されることもあります。

「下を向かない」ための意外な方法

 下を向いてはいけない。
 でもどうやってキーの場所を知れば良いの?

 最初は暗記するの?
 となりますが、それでもOKです。
 上記のように、暗記して、段ボールなどで手元を隠して、という方法もあります。

 ただ、もっと簡単な方法があるのです。暗記も必要ありません。

画面でキーボードの絵を見せてしまう

 画面上にキーボードの絵を表示します。
 これでOK。
 画面からキーを探して打てば良いのです。

 こういう絵です↓

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キーボードを見せてしまったら意味がないのでは?

 キーボードを見せちゃったら、意味ないんじゃないの?と思いますよね。
 たしかに、それで訓練していると、なんだか意味がないように感じます。

 ですが、それで良いのです。
 暗記するのではないからです。

 視覚的に、キーの場所がわかってしまっても全然問題ありません。

 答え(キーの場所)は教えてOK。
 指がキーのもとに動けば良いのです。
 体が覚える、という趣旨なので、これで十分、というか、むしろ近道なのです。

暗記なしで体で覚える

 キーボードを画面に表示すれば、いちいち、探す苦労がありません。
 タイピング習得では、下を見て文字を探すことはムダな苦労です。

もっと良い方法

 打つキーの場所を画面上で教えてくれたら、もっとGOOD。
 ますます、「意味がないんじゃない??」 と思いますか?
 実は、これで良いのです。

 ①出題される ②場所を知る ③指がそっちに動く

 この一連の動作をリラックスしてリズムにのってやれれば、タイピングがとってもスムーズに習得できるのです。

大切なのは、前を向くクセを付けること

 とにかく、前を向くクセをつけることです。
 上で説明したやり方は、やさしいやり方に見えますが、実は、強制的に前を向かせる方法なのです。

 下を向いているうちは、ずーっと、下を見てキーを探すクセがついてしまいます。
 まずはそこから脱却することが大切なのです。

第5回:1日の練習は30分~45分くらいまで

上昇志向が強い人が陥りやすい落とし穴

 せっかくやるなら、早く身につけたいですよね。
 「今日は、時間があるから、2日分やっちゃおう♪」
 「思い切って3日分! これで3日早く習得できる♪」
 向上心あふれるあなたは、そんなことを思うかもしれません。
 ですが、ここは要注意です。

1日で覚えられる量には限界がある

 人によってそれぞれですが、やはり、1日で覚えられる量には限界があります。
 また、覚えやすい量、というものも存在します。
 ですから、覚えやすい量で毎日つづける、これが本当の一番の近道なのです。

自分が覚えやすい量は?

 1日で覚えられるキーの数は、だいたい3キーくらいです。
 では、自分の場合はどうかな、という場合、試してみる方法があります。

試してみる方法

 【1】まず、キーを5つほど覚える練習を30分ほど実施します。
 【2】翌日、同じ練習を行います。

判定方法

 上記の【2】で、抵抗なく、スムーズに押せたキーの数が、だいたい
 あなたの覚えやすい数です。
 実施する時間帯にもよりますが、間に一晩の睡眠が入れば実験としてはOKです。

 (【1】で試すキーの数が5つとなっていますが、様子を見ながら数個ずつ
  増やしたり減らしたりしてみてください。)

おすすめは1日30分

 覚えやすい練習ペースは、毎日30分
 だいたい3キーくらいで実施しますが、どうしても飽きてしまったらキーを増やしてもOK。

 ただし、増やした分も覚えられるとは限りません。
 ちなみに、時間帯はいつでも大丈夫ですが、あえて言えば、寝る前が一番効果的でしょう。

朝の15分で補強練習

 「どうしても早く身につけたい!」という方へおすすめするのは、時間を空けて行う
 練習です。復習ですね。

 効果的なのは、
 前日と同じ内容を、翌朝やります。
 ほんの15分程度でOK。

 前日の練習からあまり時間が空いておらず、かつ、睡眠が間に入っているので復習効果が高いのです。

サボっちゃいけない?

 ここで気になるのが、「本当に毎日続けられるかな?」という問題。
 「続けること」が大切でも、1日も欠かすことなく、というのは難しいですよね。

 実際は、1日くらいならサボってもOK。
 ある程度練習を進めていたら、2日までならそれほど問題はありません。
 もちろん、サボった日数分、遅れてしまうことは確かです。
 ですが、今までの苦労が水の泡・・・というほどのロスはありません。

続ける、というより、少しずつ分けて練習

 冒頭でも触れましたが、1日で覚えられる量には限界があります。
 ですので、覚えるキーを複数日に分散させる必要があるのです。
 もちろん、練習を続けることは、少しずつ身に着ける、という意味もあります。

 ただ、それだけではなく、1日でできる量には限界があるから、日を分けて習得する、
 という意味もあるのです。

タイピング習得でパソコン作業がラクになる

 あらゆる技能の中で、数ヶ月で習得できるものはそれほど多くはないでしょう。
 そんな中、タイピングは、ほんの数ヶ月練習するだけで誰でも得られる技能です。
 しかも、その後のパソコン作業が劇的にラクになるのです。
 ずいぶん地味な練習ですが、わずか3ヶ月間、こっそり訓練するだけで効果は絶大。
 ぜひ、この機会にタイピングという技能を習得してみてはいかがでしょうか。